五十肩必見!!五十肩の方がやるべき睡眠対策
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肩痛
肩関節痛は腰痛や膝痛に次いで多い頻繁に遭遇する訴えの一つです。
その中でも拘縮肩(別名を五十肩ともいいます)は治るまでに時間のかかる疾患の一つです。
そんな拘縮肩ですが、どのような経過をたどりどのようにして治っていくのかや早く治すためにどのようなことをすればいいかをお話していきます。
目次
1拘縮肩とは
2病期による症状や特徴
3手術と保存療法
4意外と重要な肩甲骨の動き
5当院での施術
6病期ごとによるセルフケアと対策
7まとめ
1拘縮肩とは
発症要因はいまだ不明とされており、40代や50代に多いことから四十肩や五十肩ともいわれております。一説によると40歳を超えたあたりから肩関節の組織が老化し変性をおこすともよばれております。そのため、組織の炎症を引き起こしやすくなるのではないかと考えられています。
拘縮肩には一次性拘縮肩と二次性拘縮肩があります。
一次性拘縮肩とは原因なく突発的に生じるものを指します。
二次性拘縮肩とは糖尿病などの内科的疾患から生ずるものや腱板断裂や損傷を起因とする肩関節拘縮のことを指します。
靭帯や関節周りの組織が癒着し、疼痛や関節可動域を制限してしまう症状を引き起こします。
そんな拘縮肩ですが、回復するのに特徴的な病期といったステージを通って寛解していきます
2病期による症状や特徴
拘縮肩には4つの病期があります
だいたいの拘縮肩は炎症期→凍結期→拘縮期→寛解期(回復期)の順を追って症状が進行していきます。
だいたい、拘縮肩の予後として約12か月~24か月かかるといわれていますが、それ以上かかることもあります。
また、自然寛解する例もありますが、肩関節の可動域が完全でなかったりする例が多いように見受けられます。
それぞれの症状と特徴を紹介していきます。
・炎症期
炎症期の症状としては夜間痛と軽度の関節可動域の制限です。
この時期は人によって痛みの程度がかなり違うように個人的に感じます。
そのせいか我慢して自然経過を待つ方も多いです。
関節内で炎症が起きて関節内圧が高まることで夜間痛を感じる方も多いです。
・凍結期
関節の滑膜が肥厚して炎症が強まり、関節の可動域制限が進んでいきます。
症状の強い方ですと夜に激しい痛みにより寝られない方もいらっしゃるくらい症状が進行してきます。
ちなみにこの時期の方が来院されること多いように感じます。
麻酔下でも関節可動域の制限がみられるそうです
・拘縮期
この時期は炎症が静まりますが一方で、顕著な可動域制限がみられるようになります。
かなり制限されるため特に日常生活で不便を感じます。
・寛解期
疼痛がここでやっと軽減していきます
しかし、関節の組織が癒着し顕著な可動域制限が残存します。
拘縮状態は徐々に寛解していきますがかなりの時間を要します。
3手術と保存療法
拘縮肩に対して行われる主な介入方法として手術と保存療法(手術しないで投薬や理学療法、運動療法等を用いて治す方法)があります。
保存療法での成績が良好のため保存療法を選ばれることが多い疾患になります。
手術に関してはよっぽどのことがない限り行わないように思います。
4意外と重要な肩甲骨の動き
余談なのですが、肩の構成には肩甲骨が含まれているせいか拘縮肩の多くは肩甲骨の位置異常を起こしているケースがほとんどでそれにより、背中や首回りの症状を引き起こしているケースもあります。
5当院での施術
当院では、症状に応じて施術方法を変えながら施術を行っております。
炎症期には超音波や日常生活指導を中心に炎症をなるべく早く取るように努めています。
また、肩甲骨の動きが悪くならないようにセルフケアも教えていきます。
凍結期や拘縮期では関節可動域の制限をなるべく早く取るように機械や手技などでアプローチしていきます
詳しくは下のリンクから四十肩・五十肩のページをご覧ください。
大田区池上で四十肩・五十肩の痛みを改善 – 青木鍼灸接骨院 (aoki-sinkyu-sekkotu.com)
6夜間痛に対する詳しい対策
ここでは夜間痛における対策をお伝えします
夜間痛が出ている方は特に痛みが出ないように寝ることで夜間痛が引きやすくなります。
また、睡眠不足になると痛みが感じやすくなったりするので注意が必要です。
ここでは、痛みの出やすい寝方と痛みの出にくい寝方を紹介します。
痛みの出やすい寝方
仰向け
- 肘が肩の高さより背中側にある。
- おなかに手を置いて寝るとき肩が上がってしまう。
横向き
- 痛いほうの方を下にする。
- 痛いほうの方は上だが、手がおなか側に倒れてしまう。
痛みの出にくい寝方
仰向け
- 肘とベッドの間にタオルを引き、肩よりもおなか側に肘がある。
- 手とおなかの間にタオルを引き、手の支えを作ります。
- 脇は少し広げて寝るようにします。
*タオルの厚みは人それぞれで異なるので、目安は痛みが落ち着くところにしてください。
・手を伸ばす際は手のほうまでタオルを敷く
横向き
- おなかの前にクッションを置く
- 背中の方にクッションを置く
- 1,2それぞれ置いたクッションのどちらかに手を置く。
その他
仰向け、横向けどちらも痛みが強い方は、座った姿勢に近い状態で寝ると痛みが軽減する方もいます。
人それぞれ痛みの出る位置が違いますので、一番痛みの出にくい姿勢を探してみてください。
7まとめ
・五十肩は長引きやすい
・自然寛解もするがケアは大事
・寝方によっても治りが変わる
・しっかり動かすときに動かさないと癒着してしまう。
いかがだったでしょうか?
もし、肩に症状がある方は当院へご相談ください。