実は意外に多い腰痛!!重症化すると怖い仙腸関節炎とは??
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実は意外に多い腰痛!!重症化すると怖い仙腸関節炎とは??
仙腸関節炎と聞いて馴染みのない言葉だと思います。
『腰が痛い』と訴えてきた患者さんから聴取すると意外と多い疾患な気がします(私の経験談ですが・・)
そんな仙腸関節に関してお話していきます。
目次
1仙腸関節とは
2仙腸関節炎ってどんな症状があるの??
3どんな治療をするの?
4予防するには
5まとめ
1仙腸関節とは
仙腸関節とは脊椎と骨盤をつないでいる関節で周囲の靭帯で強固に連結されています。
そのため動いても3~5mmほどしか動かず、画像検査(レントゲンやCT等)ではわかりにくいことが知られています。
こんな関節ですが、ビルの免震構造のように日常生活の動作において身体のバランスを取るのに重要な役割を担っています。
また出産の際に骨盤を開くのにも関与し、産後の腰痛にとても関与しています。
これを知らずに骨盤矯正を受けてしまうと危険です。
そのため、安易に骨盤矯正は産後の方は受けないほうがいいです。
2仙腸関節炎ってどんな症状があるの??
仙腸関節炎とは仙腸関節に炎症が起こり、発症します。
ぎっくり腰のような急性腰痛の一部は仙腸関節についている靭帯が捻挫を引き起こすのが原因ではないかと考えられています。
またこの捻じれがとれないとなかなか痛みが取れないのではないかとも考えられてます。
仙腸関節炎は本当にいろいろな症状を引き起こします。
片側の臀部や腰痛、下肢にまで痛みが広がる方もいらっしゃいます。
仙腸関節炎の痛みは写真のように様々な場所に現れます。
仙腸関節障害について|日本仙腸関節研究会 (sentyo-kansetsu.com)より参照
日常生活では長い時間椅子に座れない、仰向けに寝れない、痛いほうを下向きに横向きで寝れない、歩行時に痛いほうの足に体重をかけられない、でも正座は大丈夫等の症状を有します。
多くは仙腸関節付近の症状が多いです。
そのため『痛い場所を指さしてください』と指示すると仙腸関節を指さすことがほとんどです。
また、感染症から痛みを引き起こす場合もあるので施術する側としてもとても注意が必要になる疾患となります。
3どんな治療をするの?
当院での治療をご紹介します。
ちなみに感染症の場合は、先ず感染症を治してもらう必要があるので、内科等への診療を促します。
また、症状にもよって大きく治療法は変えていくのですが仙腸関節に炎症があるという事は周りの関節の動きが悪く、痛みを起こしている場合があるのでその場合はその関節の動きを良くする施術を行います。(ストレッチやマッサージ、筋膜リリースなど症状や患者さんの状態に応じて行います。また、必要に応じて鍼を使う場合がありますが、その場合もしっかりと説明の上使っていきます。)
また、炎症がある場合は早く炎症を引かせて痛みを緩和させる必要があるのでアイシングやホットパック、場合によっては超音波も組み合わせて炎症を引かせていきます。
また、長引いてしまっているものに関しては運動により痛みが軽減するものもあるので
運動を比較的積極的に教えます
理由として、脳が痛みを誤認して引き起こしている場合があり、その場合は運動することにより痛みが引くケースがあるためです。
しかし、逆効果になる場合もあるため、付け焼刃では絶対にやめてください。
4予防するには
予防として簡単にできることとしては適度な運動とストレッチになります。
適度な運動により関節の可動も動かすことで筋肉や関節の動きが促通されたり、関節が固まるのも予防できます。
また、前述した脳の誤認は動かない事で起こすので誤認が起きなくなります。
ストレッチも同じ効果があります。(こちらは、動きを改善する目的の方が強いですが…)
特におすすめのストレッチはこちらになります。
こうした運動やストレッチを定期的に行うことで仙腸関節炎のリスクを下げることができます。
本当になるとつらいものになりますので是非やってみてください。
5まとめ
・ぎっくり腰の一部は仙腸関節炎
・重症化すると歩くのもすわるのもつらくなる!!
・痛みの出る部位は様々
・予防は大事
いかがだったでしょうか?
もし、腰痛で気になることがあれば当院へご相談もしくはお越しください!